花札 花合わせ
花札のゲームの中で「こいこい」と並んでポピュラーな「花合わせ」
ここでは花合わせとはどんなゲームなのかを知り、遊び方の基本ルールを解説します。
花札の花合わせとは?こいこいとの違い
出来役を作って得点を競うゲームというのは「こいこい」と同じですが、違いは、こいこいは2人で遊ぶゲームなのに対し、花合わせは3人で行います。
また、役が出来た時点で終了するか続けるかという形ではなく、3人全ての手札がなくなった時点で終了という点も、こいこいとの違いになります。
花札 花合わせの点数について
花札は絵柄ごとに以下の4種類に分けることができ、花合わせでは48枚合計で264点となっています。光札:1枚20点×5枚
花札 花合わせの役について
花合わせの役は、こいこいと基本は同じですが、出来役の数が若干多いです。以下、1つずつ見ていきましょう。
●五光:200点
光札の5枚の組み合わせ
●四光:60点柳に小野道風を除く光札4枚
●赤短(表菅原):40点短冊の内、1月・2月・3月との赤短冊3枚の組み合わせ
「文字が書かれている短冊」「松・竹・梅の花」と考えると覚えやすいです。
●青短:40点青い短冊札3枚の組み合わせ
●七短:40点
柳(11月)を除く短冊のうちいずれか7枚
●六短:30点柳(11月)を除く短冊のうちいずれか6枚
●表菅原:30点松に鶴・梅にホトトギス・桜に幕の3枚
●のみ(鉄砲):30点
桜に幕・芒に月・菊に盃の3枚
●松桐坊主:30点松に鶴・芒に月・桐に鳳凰の3枚
●猪鹿蝶:20点種札の内、猪・鹿・蝶が描かれている3枚の組み合わせ
●花見で一杯:20点桜に幕と菊に盃の組み合わせ
●月見で一杯:20点芒に月と菊に盃の組み合わせ
●クサ:20点
藤・菖蒲(あやめ)・萩の短冊3枚
●藤島:20点4月の4枚
●桐島:20点12月の4枚
●雨島:20点11月の4枚
花札 花合わせのルール(遊び方)
花合わせは基本3人で遊びます。まずは親を決めるために、全ての札を裏向きにして1枚ずつめくっていき、月の絵札が早く出てきた人又はめくった月の1番大きい人を最初の親とします。
じゃんけんなどでもかまいません。
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Ⅰ.親が手札を配る
手札を裏向きに7枚ずつ反時計回り(右隣から)に配り、最後に場に表向きに6枚をさらします(=場札)
残りは山札として場に積んでおきます。
以下、親からプレイを開始します。
Ⅱ.手札を1枚場に出す手札に場札と同じ月の札があれば、その場札に合わせます(=重ねる)。
合わせる手札がない場合は、いずれかの札を表向きで場に捨てます。
Ⅲ.山札を1枚めくる山札から1枚めくって同じ月の札があれば、その場札に合わせます。
なければ、そのまま表向きで場に捨てます。
Ⅳ.合わせた札を手元に並べる手札と場札、山札と場札で合わせることができた札は全て自分の取り分として、手元に並べていきましょう。
この際に、光札、種札、短冊札、カス札と整理しておくと頭で役も作りやすくなりますので、おすすめです。
Ⅴ. Ⅱ~Ⅳを反時計回りに繰り返す親から右隣り同様の動作を繰り返していきます。
Ⅵ.手札が全てなくなったら終了全員の手札がなくなったらゲームは終了です。
各自の合わせて取った手札の点数を計算して1番多かった人が勝ちとなります。
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花札 花合わせのコツ
花合わせは、とりあえずなんにも考えなくても途中で負けることはありません。ただ、当然ながら「強い役=点数の高い役」を作れた人が勝つことが出来るゲームなので、何を合わせるか、何を捨てるかという部分は非常に大事になってきます。
この辺りの駆け引きは慣れが必要になってきますが、ここでは初心者が覚えておきたいコツを1つ紹介します。
そのコツとは、「11月の光札・種札は優先的に取るべし」です。
つい出来役の40点ばかりに目がいきがちですが、実は11月の札は五光と雨島以外、出来役に含まれていないのです。
でも、光札と種札だけ確保すれば、それだけでも30点と上位の出来役と同程度になること。
さらにその2枚を押さえてしまえば、五光は絶対出ることはありませんから、戦術も組みやすくなるというわけです。
ちょっとしたコツですが、結構有効な手になりますので、ぜひ11月札は意識してみることをおすすめします。