花札 ゲーム
花札のゲームと言えば、もっとも知られているのが「こいこい」です。
でも、実はこの他にも花札には色々な種類があることをご存知でしょうか。
ここでは、大きく2つに大別して花札のゲームについてまとめてみました。
めくり系
花札のゲームの中で最もポピュラーと言える「めくり系」手札、場札、山札をめくって役を作るタイプになりますが、以下の4種類があります。
こいこい
手札と場札を合わせて役を作る花札を代表とする基本1対1で遊ぶゲームです。こいこいのルールについてはこちらで詳しく解説!
hanafudastart.hatenablog.jp
花合わせ
役を揃えるルールはこいこいと同じですが、3人で遊ぶゲームで役や点数のカウントがこいこいとは異なる部分が多いです。六百間(ろっぴゃっけん)
基本は2人ですが広島や岡山など地域によっては3人で遊ぶ花札ゲーム。全員の手札がなくなるまで行い、出来役と札の総得点を競って、先に600点を獲得した人が勝者となるルールです。
八八(はちはち)
他のめくり系と比べて遊べる人数が3人~7人と幅広いのが特長。ただし元々の語源は、花札の合計点数が264点で3人で割った点数が88点となったところに由来すると言われています。
花札の中で最も面白いゲームとされながら、手役と出来役があって点数計算が複雑で覚えるだけでも大変なゲームと言われています。
賭博系
花札を賭けの対象として遊ぶゲームです。
現在では一般的ではなく、明治期~昭和初期にかけて盛んに行われたと言われています。
当サイトでは純粋にカードゲームとしての花札を紹介していますので、ここでは代表的なものの解説にとどめます。
かぶ
札の月の合計を9に近づける遊びで、カジノで言うバカラに近いため、昔から賭博に用いられることが多かったゲームと言われています。このかぶには、
①親と参加者が勝負するタイプ
②参加者同士が勝負するタイプ
①親か参加者(参加者のどちらか)に札を賭けるタイプ
と3つに分けられ、このことからも賭けの対象となるゲームであったことがわかります。
きんご
月の合計を15に近づけるという部分以外はかぶとよく似ているゲームです。ただし、かぶに比べて地方ルールが様々あるため、かぶよりもメジャーではなかったようです。
まとめ
このように花札は歴史とともにゲームの種類も賭け事の要素が強くなっていってしまったことから、現代ではあまりメジャーなカードゲームではなくなってしまいました。
しかし、もともとは花鳥風月の絵合わせを楽しむゲームこそ花札の原点だということを覚えておきたいものです。